ひたちなか市 リハビリ特化型 ハッピースマイル~ 児童発達支援・放課後デイサービス・保育園等訪問支援事業~

ひたちなか市に作業療法士が立ち上げた放デイ・児童発達支援事業・保育園等訪問支援事業を立ち上げました🎶(ハッピースマイル🍀)

🍀🎶~ ~OT上野講座15 ハイハイについて~🍀🎶             #ひたちなか市 #ひたちなか #療育 #リハビリ #作業療法士 #言語聴覚士  #リハビリ強化型 #ハッピースマイル #児童発達支援 #放課後デイサービス #保育園等訪問支援事業 #発達障害 #ハイハイ

ひたちなか市 リハビリ強化型⚽🏃‍♂️

 

🍀児童発達支援・放課後デイサービス・保育園等訪問支援事業🍀

ハッピースマイルです🍀😊😊

 

 


ハイハイはなぜ大事なのでしょうか?(後半)

 

前回のハイハイの大切さについて引き続きご紹介いたします。

<感覚処理>
感覚処理とは、私たちが感覚情報をいかに理解して処理しているかを指します。感覚処理には、触覚、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、前庭覚、深部覚、そして内受容覚を含みます。

私たちは皆8つの感覚を持って生まれます。これらの感覚は新生児から少年期の間に発達します。人は感覚入力を適切に処理できるようになると、感覚入力に適した反応をすることができます。例えば、洋服に過敏に反応しないで過ごせる、色々な食べ物を食べられる、忙しない環境の中でも友達と会話ができる、ゴチャゴチャした引き出しの中からペンをみつけ出すことができる、物にぶつからずに部屋の中を歩けるなどがあります。

もし感覚入力を適切に処理できなければ、好ましくない反応が出現して、日常生活においても困難な状況に陥る可能性があります。例えば、洋服についているタグのせいで服が着れない、食物形態によって偏食になる、騒がしい部屋で集中して会話ができない、汚い引き出しの中からペンを探せない、部屋の中で上手く家具がよけられなくてぶつかってしまうなどがあります。

新生児が自分の頭を上げて、寝返りをうって、ハイハイをし始める時、彼らの感覚系も発達しています。乳児の前庭系は、転がったり、座ったりする活動を行なっている最中に動きやバランスの処理を学習します。また、深部感覚系は、目的を達成するために体の部位がどこにあって、どのように動かせば良いのかを学習します。乳児の触覚は、床で触れる様々な材質の処理を学習します。視覚系は、乳児の環境をいかに知覚、処理するかを学習します。特に乳児がハイハイをするようになると、彼らは手足から深部覚へフィードバックをもらいます。これによって、彼らが空間のどの位置に自分がいるのかを知ることができ、環境の中でどのように動いたら良いかを学習する上では大事な機能となります。さらに、環境の中で動くことで乳児は前庭入力を得たり、バランスを保つための骨格系の刺激を受けます。そして、乳児は、手や膝、足から触覚刺激をたくさん受容して様々な材質を理解するのに役立ちます。

<社会性の発達>
最後に社会性の発達とハイハイについてお話しします。社会性の発達とは、子供がどのように他者と関わるかについてみていきます。これは遊ぶ能力やコミュニケーション能力、そして感情のコントロールも含みます。この社会性の発達は、乳幼児期、そして学童期へと続いていきます。社会性の発達には、同年代の友達だけでなく、大人とのやりとりも必要になってきます。また、社会性の発達には何らかの言語発達(言語的、あるいは絵やサインでコミュニケーションを取る)、そして動く能力(ハイハイ、歩行、あるいは歩行器や車椅子などの移動補助装置)も必要となります。

<ハイハイをしよう>
新生児期:
一番簡単にハイハイに必要な能力を育てるためには、毎日腹這いの時間を作ってあげることです。生まれた瞬間から自分の胸に赤ちゃんを乗せて、少し傾斜をつけて腹這い姿勢をつくってあげましょう。赤ちゃんが起きて機嫌が良い時に腹這いの時間を設けるとハイハイに必要なスキルが身に付きます。

新生児が頭部のコントロールができるようになったら、腹這い時に眺められるおもちゃや色のコントラストがある色彩のある本を置きましょう。新生児が手を伸ばし始めたら、近くに置いてあげて成功体験を増やしてあげましょう。そして、手と腕で自分の体を起こし始めたら、おもちゃを少し遠くに置いて動きを促してあげましょう。

腹這いの時間を楽しくするために、丸いピーナッツ型のセラピーボールの上に乗せてみましょう(頭部のコントロールができていることが必須)。目の前に鏡を置いたり、おもちゃを置いたりしてセラピーボールの上でバランスをとりながら手を伸ばす練習をしましょう。

乳児期:
乳児が徐々に手と膝で体を支えられるようになったら、前後に体重を移動しているか確認しましょう。もしできなければ、腰を持ってゆっくり前後に揺らしましょう。鏡や音楽をかけて楽しめるようにしましょう。おもちゃを乳児の届かないところに置いて、前進する動きを促しましょう。

ハイハイできるようになったら、できるだけたくさんハイハイの機会を与えてあげましょう。椅子やタオルを使ってテントを作りましょう。簡単な障害物コースをつくって、欲しいおもちゃの所までなるべく違う床の素材(土、草、カーペット、木、固い床等)の上でハイハイさせましょう。手のひらをしっかり開いて上り坂、下り坂の練習もさせてあげましょう。

一度歩き出してしまったら、ハイハイに戻って活動をしてもらうのが困難になりますが、工夫をすることでハイハイを促せます。トンネルをつくって反対側におもちゃを置いたり、音の鳴るおもちゃを転がしてトンネルを通ってもらう等といった活動があります。

難しい坂をつくって坂の上におもちゃを置いておいてみましょう。簡易的な障害物のあるコースは乳児には最高の活動場所となります。一度しかコースを完走しなくても、大丈夫です。2−3個だけの簡単な活動を取り入れたコースを何度も行えるようになると、それらをどのように順序立てて行えばいいのかを学習していきます。

<もし乳幼児の時にハイハイをとばしてしまった子どもはどうしたら良い?>

大丈夫です!今からでも遅くありません。小さい子供と同じように、大きくなった
子供も障害物コースから沢山の利益を得ることができます。大きい子供にはより難しいコースを設定しましょう。大きなトンネルや、お手玉のようなゴツゴツした床や枕の上をハイハイさせたり、背中にお手玉を乗せて進むなどといったコースをなるべく含めましょう。

以下のような活動もハイハイを促す活動です。

・スクーターボード活動:腹這いになってスクーターボードに乗りましょう。手と足を使って前進しましょう。この活動を通して、ハイハイに必要な能力が鍛えられ、両側の協調運動を促します。

・ウォールクライミング:この活動は筋力をつけるのに適しており、両側の協調運動を促します。

・動物歩き:熊歩き(高這い)、そして蜘蛛歩き(お腹を天井に向けて手足を床につける)

・ヨガ:ヨガは全身の筋力を鍛えるのに適している上、両側性の協調動作や運動プランニングスキルの向上にも役立ちます。子ども用のヨガもありますので、ユーチューブで検索してみてください。

ツイスターゲーム:この遊びでは、指定された色に手足を置いて、その姿勢を維持させる必要があるため、両側性の動きや体重を支えるための筋力が発達します。

抄訳したサイト
1. https://harkla.co/blogs/special-needs/crawling