ひたちなか市 リハビリ強化型⚽🏃♂️
🍀児童発達支援・放課後デイサービス・保育園等訪問支援事業🍀
ハッピースマイルです🍀😊😊
本日は田彦店、指導員リーダーの白水から、ビジョントレーニングについてお話してもらいます🍀🌸
みなさん、ビジョントレーニングという言葉を耳にしたことはありますか❓❓
海外では15年以上前から視覚機能の重要性を鑑み、オプトメトリストと言われる目の専門家が視覚機能の弱さを持っている子供達などにトレーニングを実施しています✍️🧐
田彦店では1年前よりビジョントレーニングを積極的に取り入れております☺️💞
ビジョントレーニングって名前は聞いたことがあるけど、どんなトレーニング?と思われる方もいらっしゃると思います☝️🍀
今回は簡単ですが、ビジョントレーニングはどのような機能を鍛え、どのように役立つのかをお話させて頂きます🍀🌸
みなさん、目がいい人って聞かれると、どのような人のことを想像しますか❓
きっと視力が良くて物が良く見える人のことを想像しますよね☺️🌸
しかし、視力というのは、目の機能の中の一部であり、「視力が良い=目が良い」とは言い切れないのです🧐🧐
本当の目が良い人と言うのは“視機能”が良い人であり、『視機能』を育てるトレーニングこそがビジョントレーニングなのです🏅🏅
視機能とは何?と思われる方もいらっしゃると思いますが、
視機能とは“対象を正確に捉え,それに伴う体の操作を正確に脳に伝える力”のことを言います🌸🧐
実は脳の機能を最大限に発揮するためには、視覚的な情報を取り込む力と分析する力がとても大切になります☺️☝️☝️
例えば,
【自分に向かって飛んでくるボールを見た際⚾】
①後頭葉は、“丸い球が飛んでくる”“と情報を得ます🍀
②側頭葉の記憶を使って、今までの経験から📕
③頭頂葉は“取れる❓避ける❓”など,目で見た情報を瞬時に分析・認識をします🌸🎶
④前頭葉から体に指令を出し,手と体を動かしてボールを取る⚾ということが起こります☺️
この目を使った一連の働きのことを『視機能』と呼ぶのです🌸🍀
視機能が十分に発達していないと,
★正確に対象物を捉えられない ★頭の中でイメージが描けない
★頭の中で描いたイメージ通りに体を動かすことができない
という状態になり、脳と身体がうまく連動しないために、下記のようなつまづきに繋がってきます💦💦
そのため…
・音読の際に頭を動かしながら読んだり,何度も同じところを呼んでしまったりする
・板書の際,ノートと黒板を交互に見て書き写すことが難しい。また,【晴れの日⇒暖かい】という文章を,「は」「れ」「の」「日」と1文字ずつ捉えてしまい,写すことに時間がかかり,理解ができない
・ボディイメージが作られにくく,道具を使った運動,球技や縄跳び,ダンスが苦手。
・文字のバランスが悪く,マスからはみ出してしまったり,読みづらい文字を書いたりする。
・筆算の際に,桁を合わせて計算できない。
・人や物によくぶつかる
・集中して物を見るということが苦手で,話をしている際にも常に視線が動く
といった、学校や集団生活でのつまずきに繋がっていき、そこでの経験で「どうせ自分は勉強・運動ができない」「自信が持てない」「やる気がでない」といった子供たちのメンタルにも影響を及ぼし、「出来ないから運動をしたくない」といった負の連鎖が続いていくことで、コミュニケーション障害,二次障害といった場面にも影響を及ぼします🎶⭐
『見る力』は身体のピラミッドにも大きく関係し、見る力が弱いと土台が作られにくくなり、コトバや身体の動かしにくさなどにも繋がっていきます💞☺️
そのため、ビジョントレーニングを通して『見る力』をつけることで
「苦手」⇒「できた!」に繋げ,自信を付けることがトレーニングの最大の目的となります🎶⭐
さて、ビジョントレーニングの目的やどのような事に役立つかをご理解頂けたところで、もう少し“視機能”についてお伝えしていきます🍀🍀
1.視機能とは
視機能は大きく,3つの要素から成り立ち,3つのプロセスに分けられます☝️✍️
まず、視機能の3つの要素ですが、
◎視線を動かしながらピントを合わせる『眼球運動』
◎目で得られた情報を脳に送り,その物を把握する『視空間認知能力』
◎適切に体を動かす『目と体の協調運動』
この3つの要素から成り立ち、この要素のうち1つでも弱いと見る力は弱くなり,見えにくさを引き起こします☝️☝️
次に、見た情報を脳で処理して行動を起こす過程を『入力』『情報処理』『出力』の3つのプロセスに分けて考え、お子様がどのポイントで躓いているのかを探っていきます🎶
☆なくしものが多い、板書が苦手、図形問題が苦手、読み間違い⇒入力機能でつまづき有り
☆書き間違いが多い、鏡文字を書く、図形を上手く書けない⇒情報処理でつまづき有り
☆よく物にぶつかる、マスからはみ出て書く、手先が不器用、球技が苦手⇒情報処理、出力でつまづき有り
つまづきを知った後、どのようなトレーニングを行っていくかを考えていきます☝️🧐🧐
2.眼球運動、視空間認知能力、目と体の協調運動とは…
お子様のつまづきを発見したあと、課題に沿った様々なトレーニングを行っていくのですが、トレーニングをご紹介する前に、まずはそれぞれの機能のことを簡単にご説明します☺️🎶
まず、入力で主に使われる『眼球運動』とは…
大きく三つに分けられ,“追従性眼球運動”“跳躍性眼球運動”“両眼の協調運動”があります。
1).追従性眼球運動
目でなめらかに追いかける運動や物をじっと見つめる運動のことで、対象物をしっかり眼で捉えるには,見たいものに合わせて正確に眼だけを動かす必要があり、うまくできないと,視線を正しい位置に維持できず,途中で対象物を見失ってしまいます。
2).跳躍性眼球運動
素早く眼を動かして対象物を捉える際に必要な力や身の回りの情報から必要な情報を選択する際にも必要とされる力です。
3).両眼の協調運動
焦点を合わせる際に必要な力のことで、近くで物を見る際には寄り眼になり,遠くのものを見る際には離し眼して両眼をコントロールしながら焦点を合わせています。この協調運動がうまくいかないと,物が二重に見えたり,距離感や立体感がつかみづらくなってしまいます。
目から情報を上手く収集できなければいくら身体を動かす才能があっても、上手く動かせません💦💦
素早く眼球を動かし、ピントをすぐに調節することで情報を上手く収集出来るようにトレーニングを積んでいきます☺️🍀
次に、目で見た情報を脳に伝えて、物体がどのような物かを認識するのに関係する
『視空間認知能力』とは…
眼で捉えた線や点だけの映像を,1つの形として具体的にイメージされ,それが何であるのかを認識するための力です。イメージが鮮明であればある程体が反応しやすくなり,協調運動がスムーズになったり,記憶力などにも影響を与えます☺️🎶
大きく分けると4つの働きがあり、
➀目に入ったすべての情報から欲しい視覚情報だけを選択する働き。
②同じもの・違うものといった区別をする働き
➂物の大きさや位置などに左右されず,同じ形を同じと認識する働き。
④眼で見た物を立体的に把握し,自分との距離や大きさ,上下左右などを認識する働き等があります。
この情報処理のスピードを上げる事で、目と体の協調運動をスムーズに行う事が出来ます🍀⭐
★眼と体の協調運動
赤ちゃんは生まれたばかりのときは目と体の協調運動は備わっておらず,見ると動くは別々のもの認識となっています。しかし,発達する際に眼で見て,手や体を使って物を掴むといった経験を積み重ねることで,眼と体の協調運動を獲得していくのです。その際,ボディイメージが重要となり,ボディイメージが乏しいと体をうまく動かせないといった苦手に繋がっていきます💦💦
前置きが長くなりましたが、実際にトレーニングをしてみましょう!!
まずはこの画像で1から順に番号を追ってみてください!
これは跳躍性眼球運動を主に使用し、情報処理能力を向上するのに役立ちます🍀☺️
次にこの画像を見てもらい、メトロノームなどに合わせて一定のリズム、ひらがな→文字の色、漢字→言葉の名称を読んでください😳✍️
このトレーニングは、追従性眼球運動、情報処理、出力に関係するトレーニングであるのですが、みなさん、出来ましたか?なかなか難しかった方もいらっしゃるのではないかと思います😭
(因みにスタッフ(白水)はすぐにギブアップでした…(笑)白水は目でコトバを追えましたが、コトバには出来ず…汗 情報処理と出力に関してのつまづきがある様でした。)
実は、とっても難しいことを行っているトレーニングである事を実感頂けましたが❓❓
発達障害と視機能の弱さには深い関係性があると言われており,生まれつき脳の発達や働き方に偏りがあるため,視機能の弱さがより多く見られるといった研究もあります。普段から出来ないと評価されがちな子どもたちに“出来なかった”という評価を与えないように、楽しみながら毎日コツコツとトレーニングを行っていく事が大切です☺️🍀
3.ビジョントレーニングを行おう!!
・左右に指を出し、一定のリズムでその指を見ていくトレーニング
・紐で釣ってあるボールを振り子のようにしておき、そのボールにタッチするOR 避ける
・4色の色を用意し、スタッフが指を指したところをタッチする
・上から物を落とし、落とさないようにキャッチする
他にもまだまだ色々な種類のトレーニングがあります。
ハッピースマイルでは、その日通所してくれるお子様に合わせたトレーニングを実施しておりますが、ご家庭でハッピースマイルで行っているようなトレーニングを行うのは大変!!と思われる方もいらっしゃると思います。しかし、ビジョントレーニングは,普段の生活に取り入れることがとっても簡単なんです!!
実は、視機能の低下の問題には,デジタル機器の発達が大きく関係していると言われています。昔の子は公園での鬼ごっこ等を通して眼球運動を行い,捕まらないように鬼の場所や他のお友達の場所を認識し,公園いっぱい走るといった遊びで、体や眼を大きく使い視機能を高めることが自然とできていました☺️☺️
しかし,TVやゲーム機などの発達により,一転を集中して見続けるため,眼を長時間動かさない,動かすのは指先だけといった状態により,眼を動かす経験がどんどん激減していってしまっています。
そのため、
・公園で体を大きく使って遊ぶ。(鬼ごっこ・遊具・ボール遊びなど)
・散歩に行き,いろいろな所に目を向ける
・手遊びやブロック遊びをする といった普段の遊びの中に簡単に取り入れる事が出来ます。
そして一番おすすめなのは“お子様にお手伝いをしてもらう!!”ということです💞💞💞
掃き掃除には,目でゴミを発見し、身体を使ってゴミを履き集めるといったビジョントレーニングの要素がたくさん盛り込まれています。掃き掃除もまだ難しすぎるといったお子様もいらっしゃるかと思いますが、お風呂掃除,料理をする,ご飯をよそう,机を拭く、洗濯ものをたたむ等、お子様が出来るところから少しずつやってみましょう!!
お手伝いは、お子様の身辺自立にも大いに役立ちます!!
ぜひ、お手伝い、外遊び等を積極的に取り入れてみてください!!
毎日5分でもコツコツと続けていく事が大事ですので、プリント学習の方が得意!というお子様には、ビジョントレーニングのプリントなどをご準備できますので、お気軽にお声掛け下さい♪
以上、ビジョントレーニングについてでした!!
当事業所のスタッフはリハ職ではなくてもこれだけの知識があり、しっかりとした目的を持って活動を行っております💞☺️☺️
私としてもとても頼りになり、誇らしいスタッフばかりです🌸🍀🍀