ひたちなか市 リハビリ強化型⚽🏃♂️
🍀児童発達支援・放課後デイサービス・保育園等訪問支援事業🍀
ハッピースマイル🍀😊😊
こんにちは。作業療法士の上野です🌸🎶
本日は、原始反射の一つである
「対称性緊張性頸反射」
についてお話したいと思います✎✍️
STNR(Symmetrical Tonic Neck Reflex):対称性緊張性頸反射(たいしょうせいきんちょうせいけいはんしゃ)
🍀反射がみられる時期:4-6ヶ月
🍀統合される時期:9−11ヶ月
🍀刺激条件:頸の曲げ伸ばしによる刺激
🍀刺激を受けた時にどのように反応するか:
①四つ這いにて、首が屈曲(前方に曲げる)すると、上肢は曲がり、下肢は真っ直ぐ伸びます。
②逆に、首を伸展(上を向くように曲げる)すると、上肢は真っ直ぐになり、下肢は曲がります。
猫がフェンスをくぐる時の姿勢に似ています😺(=^・^=)
🍀重要性:重力に抗して四つ這い姿勢が取れるように筋力の発達を促し、身体の両側の動きの協調性の発達を支援します。
また、「子供がお座りするのに大事な反射」です。
子供がハイハイをはじめて、首を屈曲(前に曲げる)させずに踵からお尻が持ち上げられるようになると、原始反射が統合されていきます。統合を促すには、四つ這い姿勢で、前後に体を揺らす動きが必要となります🧐🧐
統合されているかどうかを確認する検査:
四つ這い姿勢をとってもらい、オヘソを見るように首を曲げた時に、両腕が曲がってないか、両足が伸びてないか確認します👀
☝️このような状態が少しでもみられる場合は、まだ十分に統合されていないことを示唆します☝️
逆に、四つ這い姿勢で首を天井の方に曲げた時に、両足が曲がってしまって正座するような姿勢をとった場合、まだ統合が不完全なことを示唆します☝️
残存の影響:子供がずり這いやハイハイを行おうと前に進むときに、両腕を動かしてから両足を同時に動かして進むような「うさぎ跳び」のような動きをします🐇
また、ボールを子供の正中線上に投げた時は、両手を同時に使うことができて取ることができますが、身体の正面から離れた場所に投げられた場合、その子供は片手だけで取ることができないため、体をボールの正面に移動しないと取れない状況に陥ります☝️☝️
STNRの残存は、書字動作にも影響します✍️✍️
頭部が前や後ろに動く度に両腕が連動して動いてしまい、手首や指の細かい動作が難しくなり、黒板から字をノートに写すのが困難になります✍️✍️✍️
前転を行う時にも、STNRの残存は影響します☝️
(先生がしゃがむように指示し、両膝を曲げて、両腕を伸ばしてマットに手をつけている状態にします。次に、先生が子供の首を曲げて、胸につけるように補助すると、子供の両腕は曲がり、両足は伸びてしまい、マットに突っ伏してしまう状況に陥ります)
他には、子供が両側で反対の動きを行う活動にも影響を及ぼします🙌
例えば、瓶の蓋を開ける動作や紙を片方の手でおさえて、もう片方の手で書くといった動作にも影響します▲
では☝️☝️☝️
この原始反射に関してどのようなアプローチがあるのか🍀💞
統合を助ける体操:
①猫のポーズ:四つ這いの姿勢で、あごを胸につけ、背中を丸めます。この姿勢を10秒保持し、5回繰り返します。次に、同じ姿勢のまま、頭を上に向けて天井を見て、背中を今度は反らせます。この姿勢も10秒保持し、5回繰り返します。
②ジャンピングジャックス:立った姿勢から、ジャンプしながら両腕を天井を仰ぐように開くと同時に、両足を開脚させて跳びます。跳んだら、また元の姿勢に戻ります。これを20回繰り返します。(これはちょっとむずかしいですね💦😅😅)
③ほふく前進:腹這いでなるべくお腹をつけたまま、両手両足を動かして、3−4m前進します。
④前転5回
統合を助ける活動:
①バランスボールを用いたお手玉投げ
バランスボールの上に腹這いになって、手足は地面につけています。子供のそばに、複数個のお手玉を置いておき、少し離れた場所に容器を置いておきます。
子供にお手玉を利き手で取ってもらい、顔を上げてもらい、容器を目掛けて投げ入れてもらいます。もし簡単にできる場合は、両足を床から離した状態で行ってみてください。
②台車を利用したサーフィング
子供は台車の上で、膝立ちになります。「用意ドン!」の合図と共に、ゴールまで両腕を使って台車を進ませます。膝立ちで進むのが難しい場合は、腹這いで両腕を使って進んでも良いです。
バリエーションとしては、往復してもらう方法やコーンを設置して、スラロームのように進んでいくコースを作る方法があります。
③あごにお手玉を挟んで、腕立て伏せの形で歩く
子供は腹這いになり、腕立て伏せをするような姿勢で待ちます。手と並行の位置に肘がくるようにします。子供の頭のそばに10個ほどお手玉を起き、足元から数センチ離れた先に、容器を置いておきます。
「用意どん!」の合図と共に、子供は片手でお手玉をあごと胸の間に挟みます。お手玉をあごの下に挟んだまま、腕立ての姿勢のまま、足を支点にして、体を手だけで半回転させて容器まで移動します。容器に辿り着いたら、あごに挟んだお手玉をそのまま離し入れます。全てのお手玉がなくなるまで繰り返します。
※他のバリエーションとしては、子供たちを円にして座らせ、円の真ん中に容器を置き、色違いのボールを子供に渡して、どのチームが一番ボールを入れられたかを競う方法があります。
④お馬歩きでボールを運ぶ
まずは数十センチ間隔で、コーンもしくはペットボトルをいくつか設置します。子供にお馬の姿勢になってもらい、ボールを頭の前方に置きます。
「用意どん!」の合図で、お馬の姿勢で頭を前後に動かしてボールを移動させます。ペットボトルを倒さないように、ジグザグに運んで行きます。
もし、ボールを運ぶ動作が困難な場合は、ボールを使用せずに、ペットボトルの周りをジグザグに移動する方法もあります。
神経系は使えば使うほど強化されていきます。色々な動きに挑戦して、体を沢山動かす経験は子どもにとってとても大切な経験になります🍀🌸🎶
親子で行える事もありますので、気になる方は楽しく遊びながらやってみましょう🍀🌸
ハッピースマイル田彦店ではこのような点を意識して、各子供達に対して目的を持ちながら遊びを考え、取り入れています💞🎶🎶
ご不明な点はコメントでもメールでも構いませんのでお聞きください🍀🌸