ひたちなか市 リハビリ強化型⚽🏃♂️
🍀児童発達支援・放課後デイサービス・保育園等訪問支援事業🍀
ハッピースマイル🍀😊😊
こんにちは🌸作業療法士の上野です☝️🤗
本日は、原始反射の一つである緊張性迷路反射についてお話したいと思います✍️
少し難しい内容となり、専門用語も飛び交いますので、ご不明な点はご質問ください🍀🍀
TLR(tonic labyrinthine reflex):緊張性迷路反射
①反射がみられる時期:誕生から👶
②統合される時期:3歳半
③刺激条件:空間における頭部の位置の変化によります☝️
すなわち、重力に対する頭部の位置変化に関連して誘発されます🍀この情報は内耳に伝えられます👂
④どのように反応するか:腹這いにして、乳児の頭部が前屈方向(うなづく)に傾くと、腕や足は身体の中心に向かって丸くなります⭕
逆に、仰向けにして、乳児の頭部が伸展方向(頭を反らす)に傾いた場合、腕や足は真っ直ぐ下の方向(重力方向)に伸びます(-_-)zzz
⑤重要性☝️:重力に対して乳児の頭部の位置の変化に応じて、屈筋群や伸筋群のバランスをコントロールして、全身が適切な緊張状態を保ち、姿勢を維持できるように働きます🏋️🤸
また、寝返り動作を行う上でも重要な反射となります☝️
⑥統合されているかどうかを確認する検査✍️:
お子様に目をつぶった状態で立ってもらい、頭を天井に向けたり、床に向けるように指示します👄
この時、ふらつき動作や、膝をロックさせる動き、または息を止めるなどといった動作はまだ反射が残存している可能性を示唆します☝️
🍀他にもっと簡単に検査する方法があります📢
その方法とは、床で寝返りを連続で行ってもらい、部屋中をコロコロと寝返りをうちながら移動することで、どれぐらい重力に対して力を使っているかを観察することで検査できます✍️✍️
たくさんの努力を要している場合は、反射がまだ残存している可能性を示唆します☝️
⑦残存の影響:姿勢やバランス不良、筋肉の低緊張または高緊張、つま先立ちで歩く、易疲労性などがみられます💦
また、仰向けの時に地面から頭を上げられないあるいは上げるのが困難、寝返りをスムーズに行えないといった問題が早期にみられます👀
逆に、腹這いの時には、頭部を上げたり、on elbow(前腕で体を支えること)ができない、背中が伸ばせないといった問題が早期に出てしまいます💦☝️
幼児や学童期になっても残存している場合は、椅子に長時間長く座っていられなくて、椅子から滑り落ちてしまう、机で文字を書く時に、頭を腕に乗せて書く、歩行時にとても慎重に歩き、転んだ時に体を守るために必要となる腕の力が弱い、階段・カーブ・凹凸のある地形が苦手といった特徴がみられます☝️☝️
⑧統合を助ける活動:
(1)バランスボールの上に腹這いになって、両手足を床から離し、飛行機のように飛ぶ格好をしたまま、大人がバランスボールを回して上げます。これを数回繰り返します🍀
他の活動例としては、バランスボールの上に腹這いになって、両手足を床から離し、お手玉やボールを子供に渡して、箱の中に投げ入れてもらうといった活動も挙げられます🍀
(2)スケートボードや台車の上に腹這いになってもらい、子供に頭と両足はボードから浮かせるように指示します。腕だけを使って3〜4m前方に進むように声がけをします📢
初めは少ししか進めなくても大丈夫です。少しずつ距離が伸びれば良いです💞
また、壁を蹴ってどれぐらい進んだかを測ったり、コーンを置いてスラロームのようなコースを作って進んでもらうといった活動例もあります🍀🍀
(3)子供に仰向けになってもらい、両膝は曲げて、床に両足裏をつけておきます
☝️
子供に両腕を真っ直ぐ上げてもらい、大人が上から大きめなボールを落とし、それをキャッチしてもらいます⚽
キャッチしたら、それを再び投げ返してもらいます🤹
この活動を一人で行ってもらうこともできます🍀🎶
壁に向かってボールを投げては、跳ね返ったボールをボレーして再び壁に当てるこを繰り返し、できた数を数えるといった活動例もあります🤹🤹
これらの活動は重力に対して、背筋群や屈筋群を調整することを促し、頭部の動きに影響を受けずに全身の筋肉の張りを上手にコントロールすることで、両上下肢をスムーズに動かせるように促します🍀☝️
また、バランス能力が向上することで、余計な力や注意力を排除することができ、疲れにくい体を作る上でも役立ちます💞💞
一日数分でも良いので、原始反射を統合するためには、継続的に活動や体操を行うことが大切になります🎶☝️
TLR反射の図
出典
https://www.playstreet.in/2020/09/23/primitive-reflex-integration/